S E A S O N

The project was founded in 2022, based in Tokyo. We believe fashion can be sweeter for us and our future, and believe in a sweeter fashion cycle: upcycle, fair trade, and one-of-a-kind pieces handmade with love. And we think it's important to collaborate with each other. Through collaboration with creations, designers, and friends, you might discover the beauty of everyday life hidden beside you.


はじめに。

この度の熊本地震で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。目先の生活の見通しもつかない不安定な環境の中で、多くの方がそれぞれにさまざまな不安を感じられているかと思います。どうか一人でも多くの方が、いち早く安全で安心な環境の中で穏やかに過ごすことができるよう祈っています。


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こんにちは。ukaです。

2026年7月28日、熊本県で震度7を観測する地震が発生しました。この地震により、家屋や建物の倒壊、大規模な土砂崩れなど様々な被害が発生し、8月7日7時30分時点で、熊本県内126カ所の避難所に、6,794人の方が避難していると報じられています。なお、自宅や車中避難をしている方を含めると、公的に発表されている人数以上の方が、今もなお不安な環境の中で日々を過ごすことを余儀なくされている状況にあります。

被災地の外に暮らしていると、どんな情報を得るにも、メディアの報道やSNSなどの二次情報に偏ってしまうもの。被災地のリアルな状況を把握することすら難しい中、「被災者」というくくりや、時に「数字」として扱われる多くの人たちが、「ひとりの人」として何を必要としていて、何があれば少しでも安心して生活できるのかを想像することは、さらに難しいことだと思います。

それでも、いま現在被災当事者の立場にないからという理由で、こうした災害を「遠くの出来事」と切り離すのではなく、世界有数の地震国を生きる私たち共通の大きな課題に対して、どんな準備が必要なのか。

そして、突然日常から引き離されてしまうような状況に置かれた時、「最低限の備え」とは別に、営んできた日常の糸が切れないよう、少しでも安心して過ごすために必要な準備について、考えてみたいと思います。


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内閣府は、災害時の非常用持ち出し品の例として、飲料水・非常食・常備薬・懐中電灯・携帯ラジオ・予備の電池・生理用品などを挙げ、家庭では最低3日、できれば1週間生活できる量の水や食料などを備えるよう案内しており、農林水産省も、家庭ごとに、乳幼児・高齢者・慢性疾患や食物アレルギーのある人など、それぞれの事情に応じた食品を別に準備するように呼びかけています。

東京生まれの私は、これまで幸いなことに避難所生活を余儀なくされたり、ライフラインから切り離されるような経験はなかったものの、東京でも震度5強を観測した、2011年3月11日に発生した東日本大震災時の体験は、今でも強く覚えています。

災害時の困難といえば、どうしてもライフラインと切り離されることだけを想像してしまいがちですが、私自身、東日本大震災の地震から数週間後に鹿児島の祖父が急逝し、社会的環境と個人的環境の両面で、選択の余地もないままに「喪失」や「死生観」に向き合うことになりました。

平等というべきか、無慈悲というべきか。災害によって社会全体が不安に覆われている時でも、それぞれの人生の個人的な出来事は続いていってしまうもの。けれど、その出来事と、災害による環境の変化によって、心もからだも緊張で張り詰めてしまうこともまた、誰にでも起きうることだと思うのです。

食べられること、飲めること、安心して排泄できること、睡眠が取れること、衛生的であること。そうした「最低限生き延びるため」の準備は何よりも大切です。けれど、そんな途方もない不安な環境に身を置いた時、そこから自然と目を逸させてくれるのは、「最低限生き延びるために必要な切実なもの」ではなく、むしろ、非常時には「不要不急」だと、防災リュックのスタメンからははみ出してしまうようなものの中にあると思います。

事実、東日本大震災や能登半島地震において、避難所生活を余儀なくされた多くの人が、甘いものなどの嗜好的な食べものや、ハンドクリームやドライシャンプーなどの心とからだを整えるものに、「ほっとした」、「心を助けられた」という声を残しています。

とはいえ、自宅を離れざるを得ないほどの被害に遭い、避難を余儀なくされる時、決してたくさんのものは持っていけません。そこで、私がこの記事を書いている中で考えた、私が防災リュックに忍ばせたい、3つの(もどかしい!)アイテムを、ちょっとしたアイデアと共に、みなさんにシェアしたいと思います!


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1. 「安心」できる香り

不安定な環境の中で、とにかく必要なのが「安心」させてくれるもの。中でもリュックに忍ばせやすいのは、気軽に携帯できる「安心できる香り」。嗅覚は、感情や記憶と強く結びつきやすい感覚のひとつとも言われており、安心と紐づいている香りを嗅ぐだけで、緊張がほどける効果も期待できるのと同時に、香りを深く吸い込むことで、 深く呼吸をすることをリマインドしてくれることも。ただし、避難所はたくさんの人たちが隣同士で生活する空間なので、香りが広がってしまうものは避け、気軽に楽しめるロールオンや、手元もケアできるハンドクリームやネイルオイルがおすすめ。

2.家族や友達、推し、好きな人の写真

スマートフォンが普及して、写真をわざわざ印刷する機会も少なくなった現代。けれど、電源の心配をしなくても、いつでも安心する人の顔を見ることのできる「写真」を持っておくのは何よりのお守りになるはず。ただプリントアウトした写真もいいけれど、簡単に編集して小さなアルバムやzineにしてみたり、小さく印刷して、お気に入りのロケットペンダントに閉じ込めるのもいいかもしれません。

3.耳栓、電池式のプレイヤー・有線のイヤホン(音を遮るもの)

誰かと会話する環境にない限り、常にイヤホンをして何かを聴いている私。特に不安定な環境下では、考えたくなくても深刻な話ばかりが耳に入ってきて気分が引っ張られたり、誰かの喋り声や食べる音にイライラしてしまいそう。もともと感覚過敏的なところがあることもあって、明るすぎたり、大きすぎる音に敏感なため、LOOPのイヤープラグはいつも一緒の相棒。最近は、SEASONでTALANTOのノーズカフを購入した時についてきた小さな巾着に入れて持ち歩いています。様々なカラーバリエーションがあるので、お気に入りの色をチョイスして。



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こうして色々と振り返ると、私たちは普段の生活においてスマートフォンにかなりの複合的な役割をあずけています。けれど、電源にアクセスできなくなるかもしれない時に備えて、特定の役割に特化した少しアナログなデバイスや、電源不要のアイテムとの関わりを、見直してみてもいいかもしれません。

日常から引き離されてしまう時、いつもの生活の糸を切らさず、自分の安心を助けてくれるのは、ささやかなものの力かもしれません。

地震だけに限らず、私たちの生活が脅かされるような事態は、一体いつどこで起こるかわかりません。だからこそ、社会で起きていることに立ち止まり、自分の生活や望みについて小さく考える時間を設けてみることをおすすめしたいです。

この記事も、どこかの誰かのインスピレーションになっていますように!


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【参考文献】
・熊本日日新聞|「<2026年熊本地震>避難者6794人 熊本県発表」https://kumanichi.com/articles/2022992

・内閣府 防災情報のページ|「特集 災害の備え、何をしていますか」https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h22/09/special_01.html

・農林水産省|「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook/pdf/need_consideration_stockguide.pdf?

・東京消防庁|「リモート防災学習 地震編 ~小学校5・6年生用~/2011年 東日本大震災」
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/learning/contents/bosai_jishin/contents04_21.html?

・アイリスプラザ|「被災者の経験談を元に準備する 防災ノート」
https://www.irisplaza.co.jp/media/A13895962044

・独立行政法人 農畜産業振興機構|「震災時、ココロをほっとさせた『甘いもの』」
https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000668.html

・特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン|「【令和6年能登半島地震】引き続き各避難所の要望に沿った物資支援を行っています」
https://www.gnjp.org/reports/detail/emr_20240124/
Rachel S. Herz|“The Role of Odor-Evoked Memory in Psychological and Physiological Health” Brain Sciences, 2016.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27447673/



2026.08.10

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