撮影の舞台裏
- OCTOBER 3, 2024この小さなスタジオがオープンした4月から、継続してこのスタジオの中でルックを撮影してきました。自分の携帯の中に収めておくにはもったいないくらいかわいいオフショットが沢山あります。
モデルをやってくれるのは、友人でもあり、私が大好きで応援したいクリエイターたち。
理子ちゃんはプロのモデルでもあり、ジュエリーブランド TALANTO の職人、花ちゃんは映像作家、ゆかちゃんは油絵などのアートを生み出すアーティスト、みのりちゃんは喫茶を営んでいます。撮影の舞台裏にいつもいるのは、カメラマンの海くんとスタイリストのミリちゃんです。今日はミリちゃんの話をします。
スタイリストのミリちゃんと、最近イ・ランさんのライブに行きました。そのライブではいろいろ考えたことがありすぎました。(ライブ中4回も泣くほど)2人で帰っているとき、ポップアップから今まで、SEASONの撮影にいつもミリだけは絶対にいたよなとふと思いました。
私は大学まで福岡にいたうえに専攻していたのも中国語で、東京のクリエイティブなコミュニティとは縁がなく東京人生がスタートしました。東京で一番最高だと思っていたお店に配属をこじつけて、ミリはそこで出会ってはじめて友達になった同世代のクリエイターです。
ミリと友達になったことは、とても大きな意味をもちました!ミリと友達になっていなかったらSEASONの今のかたちはありません。
ミリが私を花ちゃんと会わせてくれたり、私がミリとめぴを会わせたり、そんなことを繰り返して出会う友達が友達を呼び、すこしずつ繋がっていきました。みんな、たぶん社会のメインストリームとは離れた場所にいるけれど(この前の都知事選でも私たちがどれだけ井戸の中の蛙だったかを心底思い知りました)それぞれが自分にしか出来ないなにかしらの手段を持っていて、そしてとても輝いている人たちで、その手段をもってどうやって生きていくかを探しています。
このエピゾードを挙げた直後だと違和感があるけど、ミリの一番好きなところは媚びない空気感です。あとは、ちょっと愉快なところ。考えてると、スタイリングに人情が滲み出ているように思えてきました。
媚びない、執着しない、期待しない。この3つはSEASONを始める前から私の座右の銘ですが、この感覚を共有できる仲間が今は周りに沢山います。ミリやSEASONに集まってくれるクリエイターたちと公私混合な関係を築く中で、とても居心地の良さを感じています。私にとって、SEASONが公私混合でいれる場所であることはとても重要です。
2021年のつぶやき 当時会社が発行していたフリーペーパーの記事を読んで
私はずっと、目標に困っていました。大きくはあるものの、なんとなく現実味がなく、本気で頑張ったらいつか目に見える形に出来るような、もっと具体的な目標を欲していました。でも5日前くらいにやっとみつけました。それは、SEASONを続けていくことで、SEASONが同世代のクリエイターに仕事をまわして、そしてギャラをガッツリ支払うクライアントになることです。今は薄謝でみんな協力してくれていますが、私が心から支持したい、尊敬するクリエイターに沢山お金を払いたいです。
クリエイティブで哲学的なコミュニティが経済的に潤えば、もっと良い社会が循環していくと思います。デザイナーから作品を仕入れる時にも同じことを思っています。エシカルな選択に基づく消費やお金の循環は一つ一つのお金の使い道で広げていけると思います。
経済活動が生まれるお店という場所をもったこと、並行して東京でコミュニティを繋げようとしている意味は、それなのかもしれません。