S E A S O N

   

SEASON: The project was founded by Maruko Hirae in 2022. Based in Tokyo. We believe fashion should be more sweet for us and our future, and we propose a sweeter fashion cycle: upcycle, fair trade, and one-of-a-kind pieces handmade with love.  Through the experience of collaboration with creations, designers, and friends, you might find the beauty of everyday life hiding right next to you. We try to build a sustainable and sweet future society.

AZUR



フランス・マルセイユを拠点とするブランド、AZUR。サスティナブルで透明性のあるオーガニック・フェアトレード生地に、天然染色と手作業でのプリーツ等、手の込んだデザインを施し、美しいアイテムを生み出しています。

Photo: Pierre Girardin
Except for the packshots with white background, just Azur.



2019年にAZURを立ち上げたのはLisa FavreauとLisa Guedel Dolle。2人は、このブランドが「真に」サスティナブルなプロジェクトであることを強く望んでいます。

生産過程におけるどの要素も脇役にされることなく、すべての段階、すべての部品が「真に」サスティナブルであるというAZURの価値観に沿うよう、慎重に選択されます。

AZURの全てのアイテムは高品質な天然素材を使用し、拠点とするフランス・マルセイユの地元の職人たちの協力のもと、透明性のある生産チェーンの構築に深くコミットし、健全で「人間規模」の経済を推進しています。



Photo: Pierre Girardin

天然染色

染色はマルセイユで、創業者の2人が手作業で行っています。

2人は、「染色家は画家と同じように、その色彩を表現し、昇華させる」と話し、染色家として楽しんでいる様子も伺えます。

SEASONに届いた、2024年最新コレクションの特徴は、染料植物 マダー(茜)の「比色調査」。

マダーという1つの植物を使って、赤系の多様なカラーパレットを開発しました。SEASONがセレクトした濃い紫と淡いピンクも、同じマダーによって染められています。


歴史を通して、人々は身近な地元で入手可能な材料を使って織物を染めてきましたが、 19世紀半ばに人工合成染料が発見されると、天然染料の大規模な市場は衰退に繋がっていきました。

染色の基本は、時代とともに大きく変わることはありません。
AZURは、天然染色で均一に長持ちする色を出すために、 手の込んだ2〜3ステップを用いて丁寧に染色しています。



Photo: Pierre Girardin

有機栽培された染料植物の使用

AZURは、有機栽培された(オーガニックの)マダーの根を染料として使用しています。

マダーは、古来よりシルク、ウール、コットン、レザーを赤系色に染めるための天然染料として古くから使用されてきました。

染料生産のために、根は2年かけて収穫されます。非常にもろいマダーの根は、地面の中で無造作に成長し、収穫は機械化が難しいため、手で掘り起こす必要があります。 それでも、マダーはその赤い色の美しさと丈夫さで、染料植物として愛されてきた長い歴史をもっています。


南フランスは、19世紀からマダーとの歴史を築いてきた地域です。
1850年から1870年まで、ヴォークリューズ地方(南フランス)では年間25,000トンの記録的な量のマダーが生産され、18万人もの農場労働者の雇用を生み出しました。

2018年に、ある姉妹がフランス南部で父親の野菜農場を引き継ぎ、染料植物の栽培をはじめました。2020年以来、AZURは彼女たちが有機栽培するのオーガニックの染料植物を使用しています。




https://azur.world/production-sustainability


ハンドプリーツ

2019年に発表された最初のコレクションから続くハンドプリーツは、今やAZURのシグネチャーです。

AZURのプリーツは、型も機械も使わず、いかなる化学物質も使うことなく、すべて手作業で作られています。

このプリーツは、ある姉妹との出会いから始まったそうです。
(マダー農家の姉妹とはまた異なる姉妹!)
その姉妹の工房は、マルセイユで祖母によって設立され、母から娘へと3世代にわたって家業として受け継がれています。


すべての工程が完了するまで2〜4日を要する、彼女たちのハンドプリーツの職人術を経て、朝のシーツのような、生き生きとした不規則なプリーツが出来上がります。

プリーツは光を反射し、シルエットを美しくみせます。
「身体はAZURの服に生命を与え、ユニークな生きた彫刻を形作る」と美しい希望がAZURの服のデザインに込められています。



Photo: Pierre Girardin


オーガニック、フェアトレードと、ピースシルク

AZURはシルク製の全てのアイテムに、Coccconのピースシルクを使用しています。

Coccconは2012年、インドのジャールカンド州でChandra Prakashによって2012年に設立され、人、動物、そして地球を尊重し、高品質で持続可能なシルク生地を作るレーベルです。

19世紀の人工シルク(ビスコース)の発明と発展に伴い、シルク糸生産のためのカイコ飼育はフランスでは完全になくなり、フランスの工場は今日でもシルクを織っていますが、原材料はアジアから輸入されています。その為、シルクの生産の起源と条件に関する情報を工場から得ることは非常に複雑で、抽象的なことも多いんだそうです。トレーサビリティ=透明性を確保、AZURの価値観を確実に満たすために、Coccconとの取引が選択されています。

そして、AZURはピースシルクという選択も重要視します。

シルクは、飼い慣らされたカイコの繭から作られた、動物の副産物です。繭を収穫するには、非常に残酷ながらカイコを生きたまま沸騰させる必要がありますが、ピースシルクは、カイコが蛾に成長し、繭から飛び出すことが出来ます。

このプロセスは、蛾の命を救うだけでなく、従来のシルクと比較して水を4分の1しか必要とせず、殺菌や不純物の除去のために硬質化学物質を使用する必要もありません。

蛾はミツバチと同じように受粉に貢献し、植物の生命サイクルにも良い役割を果たします。



AZURのウェブサイトでは、生産工程の写真とともに、生産者の名前までもが明記されており、トレーサビリティと責任ある生産が体現されています..♥
https://azur.world/production-sustainability















The project was founded by Maruko Hirae in 2022. Based in Tokyo.
We believe fashion should be more sweet for us and our future, and we propose a sweeter fashion cycle: upcycle, fair trade, and one-of-a-kind pieces handmade with love. And we think it's important to collaborate with each other. Through the experience of collaboration with creations, designers, and friends, you might find the beauty of everyday life hiding right next to you. We try to build a sustainable and sweet future society.




Founder, Owner, Director, and Buyer / Maruko Hirae