Help helmy’s family survive
- AUGUST 19, 2024イスラエルによる集中的な攻撃・侵攻による虐殺が続くパレスチナ・ガザ地区への支援として、SEASONの店内に設置した募金箱や、先日の TALANTO POPUP で販売したチャリティーキーホルダーの売り上げとして集まったお金を、ガザで暮らすHelmyさん家族に送金しました。
SEASONは売上の1%を毎月ユニセフに寄付しています。ユニセフの活動はガザやウクライナ、シリアなどをはじめとする世界中の様々な地域、そして日本国内で、人道危機や自然災害などにより命の危険にさらされている子供たちのために行われています。
この毎月の寄付も続けていきながら、今特に支援が必要な状況下にあるガザの人々に、直接出来ることはないか考えていました。
ユニセフ事務局長でさえ「端的に言えば、ガザ地区には確固たる人道的対応に必要な条件が整っていない」というメッセージを発信していたり、NPOなどに集まった支援のほとんどが、パレスチナの人々に実際に行き届くことが難しいという現状があり、相互扶助・直接的な寄付を呼びかける声も高まっています。
そんな中で、皆本夏樹さんのもとに助けを求める声(DM)が届いていた複数の家族の中から、現状寄付が行き届いていないHelmyさん家族をSEASONにご紹介いただきました。ガザのひと家族を助けることをまず目的にして、パレスチナ支援を行なっていくことにしました。
みなさんのお買い物から(勝手に)1%は ユニセフ=世界中の子供たちに向けて寄付しますが、パレスチナに向けた支援は「パレスチナへのチャリティー」ということを必ず明記します。
実際のやりとりや送金の取引の様子を、一部公開してどのように寄付を行なっているかお伝えします。
Helmyさん家族は、ご夫婦と3人の子供たちの5人家族です。お母さんAmalさんとインスタグラムのDMでやりとりしています。Amalさんは子供たちに食べ物を買いたいと話していました。
ご紹介いただいたとはいえ、会ったことのない遠い国の人に、たくさんの人から集めたお金を送ることは、私自身もとても勇気のいる行動でした。同時に、寄付をする人たちからしても不安や不信感が絶対にあると思います。本当にガザにいる家族のもとに寄付金が渡ることを証明するために、(そしてもっと多くの寄付を集めるために)受けとった現金の写真を簡単に撮って送って欲しいと私が頼みました。そしてAmalさんの方からも、他に何か証明する方法はあるかなと話しあい、色々検討した結果、写真に「SEASON」の文字を入れてくれました。実際にSEASONとやりとりしていて、受け取った現金があることを証明してくれました。地面などに書いても大丈夫と伝えましたが、紙に書いた文字を用意してくれました。
ガザ地区の中にいる方々は、自分のPaypalを使って自由にお金を引き出せるという状況下にはなく、いくつかあるPaypalオフィスに届いたお金を、(送金された時の)スクリーンショットを提示することで受け取れるという仕組みになっています。
Amalさんも例外ではなく、Paypalオフィスの人の個人のメールアドレスを教えてくれて、私はそこに送金したスクリーンショットをAmalさんに送っています。Helmyさん一家のGofundmeページがあったようですが、今はPaypalだけが唯一お金を受け取れる方法だとAmalさんは話していました。5月にラファ国境が閉鎖し、エジプトへの有料避難が不可能になったことで、Gofundmeで集めていた避難費用にアクセス出来ないという話( @palestine.in.Japanese 参照)が、Amalさんにも関係しているかもしれないと、私は想像しています。
今回は、51ドル分送金しました。ドルを基準に集まったお金と切りのいい金額を送金しました。小銭は私個人から足しています。
写真では、150シュケル持っているのが確認できるので、今日の為替で6040.97円。Paypal オフィスで現金を受け取るのには8〜30% (!!) の手数料がかかるらしく( @palestinejpn 参照)、実際、今回は10ドル程引かれた金額を受け取ってもらえました。
(パレスチナの人々は “イスラエル新シュケル” という通貨を使っています..)
送金する際にこちらにも3.23ドルの送金手数料がかかっていて、日本円で考えると、実際にかかったお金 8373円 → 実際に受け取ってもらえたお金 6040円となりました。
ガザの物価は2024年3月中旬の時点で、2023年10月7日以前の価格と比較して2倍から5倍、価格は支援物資がガザ地区内にどれくらい入ってくるかによって変動しているそうです。( @palestinejpn 参照)ネットの利用はとても不安定らしく、必要最低限の会話のみになるようなるべく心がけていますが、送金に関するやりとりのついでに、今どれくらいの物価なのか、このお金で何が買えるのか聞いてみたので、お返事が来たら追記します。募金箱やチャリティーアイテムの販売は店頭で継続します。
こうしてガザにいる人々と直接やりとりをすることや、リアルな情報を集めることに対して、自分自身のメンタルの心配もすこしありました。ですが、知っていてなにもやらない方が「私のメンタル」に対しては逆に良くないので、なにかやっています。人それぞれの気持ちの保ちようや動き方があると思うので、誰にも、寄付や国際協力を強要するつもりやおすすめするつもりも全くありません。
私は友達同士でもよく、この話をします。ガザの現状をSNSで見すぎて本当につらくなってしまうとか、そういう時はすこし離れて自分の心のバランスを守っているという友達もいます。いろんな悩みを話したり、どうにか解決して今をうまく生きていく方法について話しています。東京にいても、毎日いろんな問題やつらいことがあります。世界中に不安なことや悲しくなる問題が溢れかえっている今、みんなそれぞれのサバイブ方法や協力の方法があるし、もしなにか悩んでいる方で誰かに話したい人がいたら、SEASONに来て私でよければ一緒に話しましょう。それぞれ、個人個人のやりかたのどこかで、SEASONを活用してもらって役に立てることがあればいいなと思います。